コミュ障とひきこもり

コミュ障とひきこもり

社会的な現象とも言われる、ひきこもり。

 

ある統計では日本国内だけでも200万人以上、引きこもっている方が存在しているのではとも推定され、アジアを始めとして欧米まで、世界的な現象だと指摘する説もあります。

 

コミュ障とひきこもりは、とても深い関係にあり、ある意味で鶏が先か、卵が先かという様な因果関係を持ちます。

 

具体的には、長年引きこもるという事は、家族以外との人間関係を絶つ事に他なりません。

 

他人と会話を行うコミュニケーション能力は、日常的に使用しなければ劣化します。

 

これは長期間、海外などで生活をした際に、母国語が思い出せなくなって苦労した経験のある方なら、誰もが実感する現象です。

 

やがて自分でも、他人とコミュニケーションを行う事を負担に感じる事を実感し、ますます引きこもるという事になります。
また、逆に日常生活のささいなきっかけで、コミュ障になったとします。

 

例えば、友人に傷つけられたり、異性から恥ずかしい目で見られたりという、他人からはささやかだけれど、本人に摂っては深刻な事態です。

 

心理学的には心的外傷、トラウマ等とも呼ばれる現象ですが、この苦痛を再び味わいたくないという気持ちから、外界に触れあう事が苦痛になってしまいます。

 

これがすなわち、ひきこもりと呼ばれる状態です。

 

コミュ障とひきこもりの因果関係は、限りなく≒(ニアイコール)と呼ばれる関係に相似しているのです。